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ヒュパティア〜狂信者と暴力とに対峙した美と知性(2)

結局は、女性が魔女の疑いをかけられ(キュリロスがヒュパティアを訴えた罪状の内の一つ)火刑に処されたのは、そんなに遠い昔のことではないのです。今でも、若いイラン人女性(※)が、イスラム教徒や男性裁判官によって、石打ちの刑を宣告されるというニュースを目にするのです。宗教的に厳格な人々は、女性の中の情熱や優れた才能や知性を許せないといったことがあるのかもしれません。

 ※イランで石打ちによる処刑の危機にある サキネ・モハマディ・アシュティアニさん

アレハンドロ·アメナーバル監督は、自分の映画のタイトルに「アゴラ」という言葉を選びましたが、それは広場とか人が集まる場所といった意味があります。これは、彼が社会一般に伝えようとした内容を強調しています。アテネのアゴラは、またもう一人別の、不寛容と無知の犠牲者であったソクラテスが、かつてそこで教え、普遍的な真実を求めた場所だったのです。皮肉なことに4~5世紀のアレキサンドリアでは、アゴラは教条主義のステージになってしまったと言うことです。

映画「アゴラ」は、イスラム原理主義に対する強い発言です。出来事が16世紀も前に起きたものであったとしても、アメナバールは、ごく最近の出来事を示しているのです。キュリロスは例えばその態度や風貌などからもビン・ラディンであり、キュリロスや伝道者たちに従う暴徒はタリバンの兵士に似せています。このチリ人のスペイン映画監督は、チリの独裁者ピノチェト(※)のクーデターの最中に生まれているので、弾圧や過激主義とは何かということを知っているのです。彼は、偏見と狂信はいつの世も常に存在し、権力を掌握する者は、時代の趨勢を、自分の利益のために利用するのだと伝えています。

 ※チリ将軍。大統領時代(1974-1990)共産主義勢力を国内から一掃、その間、多数の市民を投獄処刑。

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by xavier_astro | 2010-11-16 00:00 | 人物  

HYPATIA, BEAUTY AND WISDOM ANGAINST FANATISM AND VIOLENCE (2)

After all, not long ago women were executed by fire when accused of witchcraft (this was one of the accusations of Cyril against Hypatia); and we can still read in the news about the young Iranian woman sentenced to be stoned to death by the religious and male judges in Iran. It would seem that puritants cannot forgive passion and gifted knowledge in women.

Alejandro Amenabar chose the word 'agora', which means plaza or gathering place, as the title of his movie; this underlines the social contents he means to convey to the public; it was in the agora in Athens where Socrates, another victim of intolerance and ignorance, used to teach and inquire about universal truth. The irony is that in the Alexandria of the IV and V centuries AD, the agora became a stage for dogmatism.

'Agora', the film, is a strong statement against fundamentalism. Although the events occured sixteen centuries ago, Amenabar is pointing out at the latest events of our times; Cyril, for example, is shown as a sort of Bin Landen, both is attitude and in physical appearance, and the mob that follows him and his preachers resemble a Taliban army. This Chilean Spanish director was born under the coup of Pinochet, the Chilean dictator, so he knows about repression and extremism. He is telling us that prejudice and fanatism have always existed, that people in power exploit this collective tendency for their own benefit.

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by xavier_astro | 2010-11-15 00:00 | 人物  

「不安状態への対処法」について

2日間ワークショップのご参加下さったみなさま
&すべてのみなさまがたへ

何度も言いますが、今は、変化の時で、あまりに不安定なので、みんな混乱して不安を感じています。
かつて安心を得ていた時代もあったけれど、今は、安定、安心を手に入れることは、容易にできることではないのです。
私たちは死と再生の深いプロセスをやっていく以外にないんだと、納得しなければなりません。
それは、イニシエーションとも言えるプロセスのことです。

ワークショップの目的は、エジプトの人たちがどのようにして変容のプロセスをやり遂げたかを伝えることでした。
ワークショップ中にイングリッド・ベタンクールを取り上げたのは、彼女が深い死と再生のプロセスを潜り抜けた人物だったからです。

私たちも、今の自分たちの直面している現実を受入れねばなりません。
受入れようとする時には、「再生する」というポジティブな側面にフォーカスする必要があります。
真の希望がそこに見出せるでしょう。
浅い幻想に囚われてそのプロセスをやるのではなく、深く潜るのです。
不安に対処するただ一つの方法は、そこから目を背けるのではなく、不安の出て来る源に入っていくこと、つまり深く潜っていくことだけが、唯一の対処法になります。
そこから逃げようとしても、現実が私たちを、冥界のような地下の世界、アンダーワールドに引き戻すことでしょう。

ともあれ、容易に安心することはできない、というのが、今の現実なのです。

ザビエ・ベトコートより
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by xavier_astro | 2010-11-03 00:52 | メッセージ  

ヒュパティア〜狂信者と暴力とに対峙した美と知性(1)

今月も女性自身の地位向上について探究していきたいと思います。ここでは、女性が男性優位社会から自分自身を解放しようと挑戦する時、女性の精神の中で活性化されるアーキタイプについて探究しようと思います。つまり、女性の無意識の中の男性的側面であるアニムスについて掘り下げましょう、ということです。

この探究は、女性が現代の社会における地位を獲得することに向けたものですが、私はまず、歴史上の卓越した女性を選びました。その理由は、その人物の人生を最初から最後まで辿ることが出来るので、成し遂げたことや犯した過ちを真に理解することができるからであり、頑として偏見と戦うことで、その女性が払わなくてはならなかった代償について、知ることができるからです。

私は最近、スペインのチリ人映画監督、アレハンドロ·アメナーバルにとても関心を寄せています。彼は何年か前にニコール・キッドマンが主演したホラー映画「アザーズ」でとても有名になりました。今、最も興味を引かれるのは彼の新しい作品で、古代ローマ末期にエジプトのアレクサンドリアで哲学の教師として生きた女性ヒュパティアの人生を描いたものです。彼女は西暦370年に生まれ、415年にキリスト教徒の狂信者集団によって殺されました。

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by xavier_astro | 2010-11-02 00:00 | 人物  

HYPATIA, BEAUTY AND WISDOM ANGAINST FANATISM AND VIOLENCE (1)

In this month's delivery we continue exploring the theme of women empowering themselves; we intend to explore the archetypes that are activated in a woman's psyche when she has to take the challenge to emancipate herself from a male dominant society. We are actually digging into the animus, the masculine dimension in a woman's unconcious.

Although the intention of this research is directed towards women coming to relevant positions in modern society, I have chosen to talk, first, about remarkable women from the past. The reason is we can follow the line of their lives from beginning to end; we can appreciate their achievements and their mistakes, and find out about the price a stronghead woman battling against prejudices had (or still has) to pay.

Lately, I was very curious about the last movie of Chilean Spanish film director Alejandro Amenabar; he had become very famous some years ago when he made 'The Others', a horror movie starring Nichole Kidman. The most intriguing was the theme of his new feature, the life of a woman who was a teacher of phylosophy in Alexandria in Late Antiquity, born around 370 AD and killed by a group of Christian fanatics in the year 415 AD.

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by xavier_astro | 2010-11-01 00:00 | 人物