'Mother, you had me but I never had you'
では何故、ジョンは最初の息子に対して、あのような嫌な態度をとったのでしょうか? ジョン・レノンの月は水瓶座で、冥王星とほぼオポジションにあり、この配置は時に母親の拒絶や、母親と子の間の破壊的な感情、しいては2つに裂かれた人格などを表します。ジョン自身が母親に見捨てられ、叔母に育てられたということは周知の事実です。彼の母親のアーキタイプは2つの女性像に引き裂かれているのです。つまり非常に深い無意識のレベルで、シンシアは彼の母親の悪い部分のツケを払わされ、ジュリアンは即ち彼女の一部でありつつ、独立した存在であり、一方を拒否することは、もう片方も自ずと拒絶することになるのです。(ジュリアンは父親の遺書の中で言及さえされていません)
オノ・ヨーコは水瓶座の太陽で、芸術的で知的な、まさに完璧な風的な女性像でした。というのも彼女は、自らを集合的無意識につなげることができたし、メディアとゲームすることもできたし、人類の大いなる母であることも、悪い魔女さえも演じることができました。一方、乙女座のシンシアは、ギリシャ神話のペネロペのごとくヒーローに見捨てられた妻として、彼のその帰りを永遠に待つ役を演じる羽目になりました。彼女は彼をずっと愛していたとはっきり言っています。一般に男性のチャートにおいて、月と金星はその人の女性性のイメージを表し、水瓶座の月と乙女座の金星の和解は困難であり、ジョンのチャートは、完璧な時計のように動き続けます。彼は自分の土的な部分のアーキタイプ(乙女座の金星/シンシア)を拒絶し、その反対側の水瓶座(オノ・ヨーコ)に、理想的で完璧な世界が影として現れ出ることを選んだのです。
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▲ by xavier_astro | 2010-05-15 00:00 | 人物