土星とカッシーニ 〜 壮大な宇宙冒険の英雄

「土星の公転周期は30年。私がカッシーニプロジェクトに従事した年月もほぼ同じ29年です。」土星の特質を詳細に探査するために、探査機を土星へと送ったカッシーニプロジェクト。プロジェクトの主要メンバーとして携わった天文学者、リンダ・スピルカー博士はこのように語りました。

この土星探査に起こった共時性には驚くばかりですが、占星術への興味と最低限の知識があれば、29.5年という土星の公転周期と、土星探査計画に同じだけの年月が費やされたことに、共時性があるとすぐにお分かりになると思います。ですから、カッシーニプロジェクトに30年を費やしたという、天文学者の驚きに満ちた言葉は、共時性を知る者にとってはさして驚くほどのものではありません。しかし、地上の生活と天体周期の間に起こる共時性が、すっかりお馴染みになってしまったとしても、依然として、その周期やタイミングの精密さには驚くばかりです。占星術とシンボルの世界は、決して尽きることのない驚きと不思議の源泉なのです。




スピルカー博士とプロジェクトメンバーは、いわゆる標準的な現代の天文学者ですから、秘教的な思想などは受け入れ難いでしょうし、ましてや妥協もしないでしょう。つまり無神論者的タイプに属する科学者であることは確かです。まさに、ジョヴァンニ・カッシーニ(162568日生)が生きた時代でもありますが、1617世紀のヨーロッパで、天文学と占星術の間にあった深い溝が埋まることはありませんでした。今回の土星探査機は、天文学者であると同時に占星術家でもあった、この双子座の科学者・カッシーニにちなんで名づけられました。これまでも私は、皆さんが占星術を知っていようとなかろうと、占星術とは信仰ではなく、知識体系に属するものであると常々主張してきました。

残念なことに、スピルカー博士とプロジェクトメンバーの出生データは入手できませんでした。将来的に、スピルカー博士がノーベル賞を受賞した時には、彼女の経歴がインターネット上で入手可能となり、出生チャート上の土星の状態を調べることができるようになるでしょう。出生チャートでの目立った土星(集中、焦点をあてること、忍耐、厳しさ)というのは、科学者としてのキャリアを促したり、人生に対して真剣に向き合うことを刺激しますので、カッシーニプロジェクトのメンバー全員が、出生チャートに強調された土星を持っているにちがいありません。

さしあたって入手できた正確なデータは、カッシーニプロジェクト全体においても重要性の高いミッションであった3枚のイベントチャートのみです。
1)カッシーニ・ホイヘンス探査機の打上げ機、タイタンⅣ発射時。(19971015日 4:43a.m. フロリダ州ケープカナベラル) 
2)カッシーニ、土星周回軌道投入時。(200471 2:48a.m. フロリダ州ケープカナベラル)
3)グランドフィナーレミッション。カッシーニを土星大気圏に突入させ、破壊する命令が出た時。(20179157:55a.m. フロリダ州ケープカナベラル)
カッシーニプロジェクト開始時の正確な日時は不明ですが、仮にスピルカー博士がカッシーニプロジェクトに29年取り組んできた事実を採用するならば、1988年とみなすことが可能です。1988年当時、土星は射手座を運行中であり、まさに今も、土星は同じく射手座を運行中なのです。ですから、土星探査機カッシーニは、まるで人類の多くが自分自身のミッションをやり遂げるのと同じように、自身のサターンリターンと共に、ミッションを完遂したのです。


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3枚のチャートを見た時に、土星探査機カッシーニは、壮大な宇宙の冒険の英雄とも言えますから、チャート上の太陽(英雄)は、カッシーニそのものを表します。月(性質、精神活動、文化背景、感情や経済的満足感)は人類を表しています。なぜならば、この大いなる一歩を進めた人類だからです。そして、木星は、新しい地平線と次元が開かれるための、長くて遠い旅路であることを表すシンボルです。そして、もちろん、土星が表すものは、テーマ、達成目標、長いプロジェクトの期間、プロジェクトの成否でしょう。土星は、この壮大な叙事詩の主人公となります。

タイタンⅣ発射時のイベントチャートでは、天秤座で太陽と水星がコンジャンクションしています。水星は、このプロジェクトメンバーの知性的で機知に富んだ精神を表しています。天秤座の太陽と水星は、NASAと日本等他国との間に結ばれた協力関係、並びに契約を示しています。そして、完璧な計画であるものの、膨大な資金を投じた冒険的大事業であることを2ハウスが伝えています。そして最も重要なのは、土星がこの太陽と水星のコンジャンクションと、オポジションの位置にあることです。(そうならないはずがないのです。) 土星は権威を表しますから、管理職や政治家の間で対立や遅延があったと推測できます。しかし、とりわけ、このオポジションは、このような長期にわたるプロジェクトには、厳しさと集中力が求められる表れでありましょう。30年といえば、社会での人生を丸ごとかける程の長さです。土星は、天秤座では高揚の座(エグザルテーション)となり、土星から太陽と水星への影響という点では、最も多くを要求されるということなのでありましょう。

8ハウスの土星は、カッシーニプロジェクトに、冥王星的局面(冥王星は、生と死を司る8ハウスを支配します)をもたらしました。ある次元が開き、封印が解かれ、また、破壊され、私たちがまだ知らされていなかった秘密が明らかになってきました。タイタンⅣの発射には、実は多くの恐れや懸念材料がありました。事実、カッシーニ・ホイヘンス探査機は、33kgのプルトニウム238を燃料として積んでおり、もし、この探査機が地球に墜落していたら、全人類はガンや、その他、冥王星的な深刻な病気、もしくは破壊的な事態にさらされていたことでしょう。

タイタンⅣ発射時のチャートでは、冥王星の強調が見られます。月(人類)は、牡羊座で土星とコンジャンクションし、射手座で火星・金星とコンジャンクションしている冥王星とトラインの配置にあります。射手座は楽観性と希望のサインですので、このプロジェクトの幸せな結果を予感させます。射手座の支配星である木星は、水瓶座で天王星とコンジャンクションしています。つまりこれは、水瓶座の時代のゲートが開いたと理解するべきでしょう。土星は常に、次の次元や時代を開く扉なのです。
土星探査機カッシーニが土星周回軌道に投入されたチャートでは、発射時チャートのように太陽と土星がオポジションするのではなく、蟹座で太陽と土星がコンジャンクションしていることに魅了されてしまいます。カッシーニ(太陽)は、土星、つまり故郷に帰還したのです(蟹座、月のサイン)。そして、蟹座の支配星である月は、射手座で冥王星とコンジャンクションしており、人類が未知の領域の入口へと到達し、進化への新たな次元が開かれたイメージを彷彿とさせます。

3枚目のチャートには、目を見張るばかりです。射手座の土星は、今や、純潔のサインである乙女座の太陽とスクエアです。射手座でのサターンリターンは、長く、苦難に満ちた道のりであったミッションの達成を示します。射手座は、信仰心と共に長い巡礼の旅を通じて受け取った叡智を表します。乙女座の太陽とのスクエアは、新しい大量のデータと画像を解析し、利用可能な情報(乙女座)にしていくためにどれ程長い年月がかかるのかと、緊張感を持って戦いを挑んでいく姿勢を表しています。月は、オウンサインである蟹座にあり、人類が故郷に戻ってきたことを表しています。私たちは、この地球に生きていること、そして、今いる場所で知識を分かち合い、実践するべきであると思い出さねばならなかったのでしょう。今、山羊座にある冥王星は(山羊座は土星のサインですが)、月とオポジションし、地球が、貪欲さ、核兵器、化学物質、愚かな政治家達によって危険にさらされていることを示しています。これは、土星から私達人類の元へ送られてきたメッセージに違いありません。

これら3枚のチャートは、テーマと変奏によるシンフォニー(交響曲)を作り出しているかのようです。3枚の中で、土星は常に太陽とタイトにコンタクトしています。オポジション、コンジャンクション、スクエアの3種類のコンタクトは、シンフォニーの3つのムーブメントです。月のサインは、牡羊座、射手座、蟹座で、メロディーを表しています。火星と金星は、音のトーンで、闇をも含む不思議な美しき、人類の交響曲ともいうべきスペシャルなハーモニーを奏でています。

土星において新たに発見された現象がいくつかありましたが、中でも、30年ごとに土星表面で起こる不思議な嵐が発見されました。青から金色に変化する土星の北極点、その北極点に現れる完全な六角形の雲は、一体何なのでしょうか?

ただ、ヘルメスの伝統的な教えによれば、六芒星はソロモンの封印と言われており、宇宙そのものを表しているということは、申し上げられると思います。(終)

翻訳:八田占星学研究所 八田直美


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SATURN AND CASSINI

‘A Saturn year is 30 years, I’ve worked on Cassini for 29’, claims Doctor Linda Spilker, one of the main astronomers in charge of the Cassini project, the probe sent to Saturn to penetrate and study closely the nature of that planet.

The synchronicity of this exploration is astonishing; anybody attracted to astrology and with a minimum of knowledge about this traditional science, knows that yes, the cycles of Saturn last 29 years and a half, and yes again, a scheme involving studying Saturn itself must take the same stretch of time. So, we should not be surprised by the astronomer’s astonishment about the 30 years spent in her project. But no matter how much accustomed we are of the synchronicity of life on Earth and the cycles of the planets, we are still amazed by their accuracy. Astrology and the world of symbols are an inexhaustible source of wonder.

As normal modern astronomers, Doctor Spilker and her team surely belong to the sceptic type of hard lined scientists who refuse to believe in any kind esoteric thinking; the breach between astronomy and astrology became insurmountable between the XVI and XVII centuries in Europe, just about the time Giovanni Cassini (Jun/8, 1625) lived. The probe sent to Saturn was named after this Gemini scientist who was both an astronomer and an astrologer. Anyway, I have always claimed that astrology is not a belief, but a kind of knowledge; either you know the system of astrology or you do not know it.

Unfortunately, I could not find any data about Dr Spilker birth date or any of her colleagues involved in the project; maybe it the future, if she is awarded the Nobel Prize, Dr Spilker biography will be around in the net, and we will be able to study Saturn in her natal chart. Inasmuch as a prominent Saturn (concentration, focus, endurance, strictness) in a natal chart might prompt a scientific career or a very serious approach to life, all the members of the Cassini project must have a strong Saturn in their charts.

For the moment we only have certain dates about the Cassini mission key moments, three event charts: 1) the Launching of the Titan IV, carrier of the Cassini- Huygens probes (Oct/5, 1997 at 4:43 am in Cape Canaveral, Florida),
2) when Cassini entered Saturn’s orbit (Jul/1, 2004 at 2:48, Cape Canaveral, FL), and
3) The Grand Finale, when Cassini was commanded to destroy itself crashing against Saturn’s surface. Neither is there any date for the beginning of the project, if we take Dr Spilker 29 years working in Cassini plan, we can see that in 1988, Saturn was in Sagittarius, the same sign it is now; so the Cassini spacecraft completed its mission with its Saturn’s return, as many human beings do with their own missions.

Since the Cassini, the spacecraft, is the hero of this astronomic adventure, the Sun (hero) in the charts represents the Cassini; the Moon (nature, mental activity, cultural systems, emotional and economic involvement) represents humanity because it was the Homo Sapiens Sapiens who made this big step. And if we are talking about a mission, a long distance travel, and an opening of a new horizon or dimension, Jupiter is the symbol standing for all this; then, of course, Saturn is the theme, the target, the length of time of the project, and the success or failure of it; Saturn becomes the main character in this epic.

The Sun is conjunct Mercury in Libra in the Launching event chart; Mercury stands for the intelligence and resourceful minds of the organizers; both Sun and Mercury in Libra show the different alliances and deals between the NASA and some other countries, including Japan. The second House tells us it was a solid but expensive enterprise. Most important, Saturn is in opposition to this Sun Mercury conjunction (how could it not be?); we can think of delays and some oppositions among the directors or the politicians (Saturn stands for authority), but most of all, this opposition represents the strict concentration required for such a long time project, 30 years is a whole life. Libra is the sign of exaltation (the most demanding) for Saturn.

The position of Saturn in the VIII House brings about the Plutonian (Pluto rules this house of death and life) dimension of the Cassini Mission; several dimensions and seals have been opened and broken, secrets we cannot understand yet have been disclosed. There was certainly a lot of fear and anxiety in the launching of the Titan IV, the Cassini-Huygens, charged with 33 kg of Plutonium 238 as a fuel; had the probe collided with the Earth, the whole humanity would have been exposed to cancer and other plutonian troubles.

We can see the strong emphasis of Pluto in the Launching chart, the Moon (humanity) is in Scorpio (sign ruled by Pluto and by Mars), but Pluto conjunct Mars in Sagittarius (sing of optimism and hope) let expect a happy ending. Jupiter himself is conjunct Uranus in Aquarius; we have to see this as the opening gate of the Age of Aquarius. Saturn is always the door.

The chart of the Cassini entering the orbit of Saturn is fascinating, instead of an opposition, Saturn is now conjunct Sun in Cancer; the Cassini (the Sun) attained Saturn at home (Cancer, sing of the Moon). And the Moon conjunct Pluto in Sagittarius is an image of mankind reaching the horizon, mankind opening a new dimension for its evolution.

The third chart is spectacular; the Saturn in Sagittarius is now in square to the Sun in Virgo, sign of purity; the Saturn’s return in Sagittarius shows the accomplishment of the mission, the long and painful path of the Cassini to hit the target. Sagittarius is wisdom, the knowledge received through faith and long pilgrimages; the square announces a new struggle, a tension between the mountains of new data and images and the year it will take to use (Virgo) this information. The Moon is its own sign; humanity is back home, we had to remember that we live on this Earth, and here we have to share and apply our knowledge. Pluto is now in Capricorn, the sign of Saturn, in opposition to the Moon showing that a planet, Earth, is threatened by greed, nuclear weapons, chemicals, and stupid politicians. This must be the message the Saturn sent us back.

These three charts compose a sort of symphony of themes and variations. In the three of them, Saturn is in tight contact with the Sun, opposition, conjunction and square, the three movements of the symphony; the signs the Moon is in, Scorpio, Sagittarius and Cancer, are the melodies; Mars and Venus, the tones and the special harmony of this dark and strangely beautiful musical score of humanity.

Among the many revelations and phenomena of Saturn, there are strange storms that happen every 30 years on the surface of the planet. And what is that perfect hexagon at the North Pole of Saturn that changes from blue to golden?

All we can say is that in the Hermetic tradition the hexagon is the Solomon’s seal, the hermetic seal representing the cosmos.

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by Xavier_Astro | 2017-11-01 00:00 | 占星術  

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