ボストンマラソンのこれから、宿命と恐怖(1)

21世紀はその全体像が露わになってきました。私たちが生きるこの時代はもはや新しい(希望の)世紀でななく、恐れと不確かな時代であるとますます思うようになって来ています。911のテロは、21世紀のイメージを決定付けました。希望に満ち溢れていた2000年はどこへいってしまったのでしょう?この世紀が、未来の象徴であったはずの超高層ビルが崩壊するというイメージから始まるとはなんとも逆説的ですね。起きた大惨事、大災害などをリストにしようとしたら、あまりに数が多くてあげきれないほどです。

これらの大惨事は、私たちの近代文明の世界に対する共通認識、あるいは個人レベルでの認識に、強いインパクトを与えました。また別のパラドックスは、もはや逃げ道がないという未来のイメージです。私たちは今や「未来」に生きているのです。科学的、技術的発見に心底驚くような人はもはや誰もいないでしょう。私たちは、ガジェットの最新バージョンはいつ入手できるのかと思いながら、手に入れるまで我慢を強いられているような状況なのです。この世紀のまた別のパラドックスは、技術が進歩すればするほど、もしテロに使われた時には、社会に対してより危険で致命的なものになってしまう可能性があるということです。




いずれにしても、これらのことはよく知られた事実であり、この状況において私が言いたいことは、集合的無意識への働きかけをどう見つけていくかについてだけです。私たちは心理的にどう影響を受けているのでしょうか?日々の生活の中で、否認や諦めというメカニズムを私たちはどのように作り出そうとしているのでしょうか?人間の本質を暴くものはいったい何なのでしょうか?精神が暴かれた時どうなるのでしょうか?

ボストンで起きた爆発事件は、悲惨なことですが、自由と近代文明の崩壊を印象づける明らかな事例となりました。ボストンといえば、アメリカ合衆国のうちで最も美しく、洗練され、文化的な都市のひとつです。マサチューセッツ州には、世界の中でも科学技術の分野で最も一流と言われる大学の数々があり、社会的にも政治的にも、性差や宗教的志向が尊重されているこの州は、アメリカ憲法によって、発展と自由の実現が約束されているように思われます。近代文明の象徴としてこれよりもさらにふさわしいものを探すのは容易なことではありません。おまけにこの爆発が起きたのは、自由と健康と普遍的価値のギリシャのシンボルであるマラソンの最中だったのですから。

マサチューセッツ州は1788年2月6日、アメリカ合衆国に州として加盟しました。(cf.マサチューセッツ州の歴史)マサチューセッツ州は、自由、発展、革新という社会的価値のサインである水瓶座にいくつもの天体を持つ、まさしく水瓶座的州であるということができます。(チャート作りのデータには、ボストン、正午の時間を起用)この度のボストンマラソンの爆発事件(2013年4月15日14時49分ボストン、マサチューセッツ)のイベントチャートを見ると、ほとんどの天体がマサチューセッツ州のチャートとアスペクトを結んでいることが分かります。最もあからさまなのは、爆発時の蠍座にあった土星が、マサチューセッツ州のチャートの水瓶座にある月、水星、冥王星、太陽そして土星という天体とスクエアを結んでいるということです。この土星のトランジットがまさに始まろうとする時に、重大な論争、変化、政治的対立が起きてきていたのです。
e0182773_646272.gif
Massachusetts
February 6, 1788
at 12:00 hrs
in Boston MA      

e0182773_8221100.gif
the explosion in Boston
Apr 15, 2013
at 14:49 hrs
in Boston MA

このトランジットによるエネルギー的動きは、引き起こした変化と同様に、この国全体にずっと影響を与え続けるだろうことは疑いの余地がありません。マサチューセッツ州はアメリカ合衆国がイギリスから独立する時の革命運動の中心地でした。ピューリタンのコンクラーベ(枢機卿選出会議)の地であったセイラムもまた、異端者に対し魔女狩りが行われたとされ、歴史的な場所となっています。頑さと寛容のなさは水瓶座の持つダークサイドの一面でもあります。

ボストンのチャートを読む前に、今回のテロを起こしたとされるツァルナエフ兄弟のチャートを見てみたいと思います。兄のタメルランは1986年10月21日(カルミコフ・ロシア)に生まれ、弟のジョハルは1993年7月22日(トクマク・カザフスタン)に生まれました。生まれた時間が分からないので、とすると、生まれた場所もあまり意味をなしません。星の配置から言えるのは、ジョハルの出生図の土星は水瓶座にあって、マサチューセッツ州の土星とほぼ合を結んでいるということです。ジョハルの冥王星(蠍座の22度)は、マサチューセッツ州の水瓶座にある太陽-冥王星とスクエアを結んでおり、タメルランは火星が水瓶座で、蠍座にある3つの天体(冥王星、金星、水星)がマサチューセッツ州の水瓶座にあるいくつもの天体とスクエアを結んでいるのです。
e0182773_6485418.gif
Tamerlan Tsarnaev
Oct/21, 1986
unknown time
Kalmykov, Russia
e0182773_6494826.gif
Dzhokhar Tsarnaev
Jul/22, 1993
unknown time
Tokmok, Kyrgyzstan        


タメルランは非常に攻撃的なタイプだということが分かっています。スポーツを通じてこの彼の攻撃性は幾分は発散されてはいたはずなのですが。彼の土星は射手座にあって、射手座は宗教や政治への不寛容さと結びつきがあって、彼の社会制度に対する冥王星的で攻撃的な破壊主義を導いていました。彼は、調和、バランスと結びつきのある風のサインの天秤座でしたが、このことが、状況をさらに悪くさせていて、タメルランはよく自己正当化をする人で、自分は常に正しいと思うような人物でした。正義(天秤座)に貢献しているのだという考えによって、彼自身が惑わされていたのです。彼の水瓶座の火星は、彼自身の感情から彼を引き離していました。それゆえ彼の攻撃性は思想、破壊という冷たい論理に置き換わっていたのです。

環境如何で、どんな人でも破壊的になり得ますが、タメルランのチャートとそっくり同じチャートを持つ人もいるはずです。そういう人たちはコミュニティにとって危険な存在であると言うことはしないでしょう。その人は、彼の出生図の破壊的な側面、つまりはその人の人間性を表現したに過ぎないでしょう。タメルランのチャートの持つ闇と危険性は分かりやすいのに対して、弟ジョハルが罪を犯すという傾向はチャートからは見出しづらいのです。表面的に、偏見を持たずに見ても、弟のチャートはテロになるようなしるしは何もないのです。この観点からすると、爆発事件はさらに謎に包まれることになります。お金や成功や社会に認知されることを望む将来を約束された若者が、一体全体どうやって地獄を引き起こすことができたのでしょうか。この答えは、どんな謎でも驚くような事実を生むのだということです。これこそ秘儀的伝統が私たちに教えてくれることでしょう。(続く)

原文(英語)はコチラ
[PR]

by xavier_astro | 2013-06-02 00:00  

<< BOSTON EVENTS: ... BOSTON EVENTS: ... >>