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ツリー・オブ・ライフ/生命の樹 (2)

射手座の太陽は、射手座の特徴である拡大のエネルギーと、木の本質的なテーマを示しています。木をよく見ると、自然界の潜在力が拡大と発展を絶え間なく続けている様が分かります。射手座の射手が乗っている馬は木の根を表します。そして、射手座は自分を地上より上へ高く行こうとするのですが、その馬の四本の脚によって、大地に繋がれていないといけません。木が空へと伸びるのと同様に、その根は地下にしっかりと根を下ろしているのです。このサインは常に暗く重たいエネルギーを浄化し昇華させようとしていますが、これがこのサインのミッションなのです。木はその土壌からだけではなく、その枝葉の周囲の空気からも物質を浄化し昇華させるのです。射手座と同様に、木は可能性を周囲に拡げ、そうしてやがて果実が実ることになるのです。射手座は12宮の中の指導者であり、その木は宇宙の聖なる性質を示しています。



占星術の秘儀的解釈では、山羊座の太陽は闇に対する光の勝利を表します。地下からのエネルギーは昇華され、果実は結実し、長い旅路は終焉を迎えます。山羊座の太陽は木の一番上と一番下の点のつながりを表します。最も底の地下からのエネルギーが最も高い天頂に到達するのと同様に、枝葉より吸収された天からの光も地下に届けることが可能で、その根(ルーツ)に眠る可能性を目覚めさせることができるのです。ドラゴンが聖なる木を守っている、または蛇が木の根の周りにとぐろを巻いているというような神話が幾つか存在します。ドラゴンや蛇というと、混沌とした状態の、まだ未発達なエネルギーを表しているのだということが分かります。

北欧文化(北欧神話)においては、宇宙の中心に植えられた聖なる木であるユグドラシル(世界樹)の神話があります。その枝葉は空を支え、その根にはドラゴンが寝ています。一部の学者たちによれば、この木の名前はオーディンの馬を意味しているというのです!オーディンは北欧神話において主神とされています。多くの古代北欧の叙事詩(=サガ、冒険物語)の中の幾つかには、オーディンは知識と叡智とを得るために片目を差し出し、瞑想するために自分自身を先端の枝から吊るしたが、片足を縛り、逆さ吊りになったので、彼の頭は木の根に向いていたと書かれています。(※訳者註/参考 吊るされた男

色々と奇妙に聞こえると思いますが、木というシンボルについての新しい神秘を説明することで、この神話のメッセージが明らかになるでしょう。カバラのような最も秘儀的な伝統においては、この現実世界において見ることができる聖なる生命の樹は、至高の宇宙樹(物質的顕在を超越したもの)の投影に過ぎないと言われています。つまり、私たちの世界に見ている木は、実はその根が天にあり、そしてその枝葉の先端が地下に浸透している大いなる樹の上下を逆さにしたものなのです。ということは、神オーディンが自分自身を逆さの状態に吊るし(最初に彼はまず木に登る必要がありました)たのは、木の現実を見るためでした。つまり、この宇宙の現実とは、天の現実が映しだされたものに過ぎないということです。

オーディンの片目のイメージは、もう一つの目が私たち死すべき定めにある者には見ることのできない高次の現実を見ていることを表しています。 このことは、エジプト神オシリスが闇(セト)との戦いでその片目を失い、その後、地下を支配し、死と生の絶え間ない変容を支えるようになったという話と少し似ていますね。あるレベルでは、もし超越した真実を理解したいのなら、私たちは常識的、あるいは客観的なものの見方というものを諦めなくてはならず、聖なる現実を発見するためには、その木の頂点を極め、自分のものとする必要があります。

この山羊座の段階において、木は目に見えるものと見えないものとをつなぎ、そのことこそが、まさしく、木は宇宙そのものであり、それは単に投影されたものであって、存在の神秘を明らかにするものなのです。

まだ水瓶座と魚座の太陽について語る必要がありますが、今回はこれより話を拡げる訳には行かないので、今月のアーティクルの終りを、水瓶座のイメージを宇宙の呼吸のイメージとして結論づけたいと思います。このサインに注ぎこ込んでいるのものは水ではなく、プラナ(気)であり、活力の循環です。水瓶座に象徴される血液の循環は、ここでは全体に栄養を与える樹液を表しています。同じ樹液がその木の幹に、小さな葉に、そして花にも栄養を与えているのです。聖なる血流とも言うべきプラナは聖なる不老不死のドリンクであり、樹液ともあるいは神々のネクタル(神々の飲む命の酒)とも言うことができます。

魚座の太陽は全体性の経験であり、融合と熟考がその木のシンボルに暗示されています。もし宇宙が寺院で、木が宇宙を表すのならば、木自体が聖なる寺院であると言えるのです。それとは別に、慈悲への気づきということがこのシンボルには関係していて、十字架にかけられたキリスト(木にやはり関係している)やユグドラシル(世界樹)で瞑想するオーディン、あるいは木に生まれ変わった神アッティスと言うこともできるでしょう。木について熟考することは、私たち人と、寺院、宇宙を同じ存在として見い出していくことでもあります。それは、叡智と慈愛の果実という純粋で素晴らしい贈り物になることでしょう。(了)

原文(英語)はコチラ
ツリー・オブ・ライフ/生命の樹 (1)

by xavier_astro | 2011-09-16 00:00 | 占星術  

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