独裁者と革命〜星巡りと世界情勢(1)

チュニジアエジプトで起きた最近の出来事は、集合的無意識から新しい勢力が起きて来ていることを示しています。私たちはここ数ヶ月の間に、アラブ諸国の人々をとらえ、突き動かすようなエネルギーの流れが、腐敗しきった圧制的な政治体制を転覆させていくのを目撃してきました。その不満と、正義への欲求の渦は、今や、リビアイエメンバーレーンといった他の大小のアラブ諸国を、脅かしているのです。実際、北アフリカや中東の大半の国々の政府は、民主化への波を恐れて身震いしているといった状況でしょう。

註)ジャスミン革命(wikipediaより)
  エジプト騒乱(wikipediaより)

これは、去年から言及してきた天体のトランジットのなせる、驚くべき表れの一つだと言えるでしょう。冥王星の山羊座入り、天王星と木星の牡羊座入り、そして土星の天秤座入りというトランジットは、権力、圧政、政権、革命、変容、正義、法律、人類にとっての新しい価値基準、意識レベルと、新たなる道を示しています。まさしく新世紀が到来し、世界が急激に変化しつつあるということに疑いの余地はありません。




これらの騒乱の最も際立った特徴は、市民たちの暴動が自発的に起きたということです。それは計画的な政治上の権力闘争でも、カリスマ的な人物(キューバのカストロベネゼエラのチャベスのような)が、利己的な目的のために群衆を扇動したわけでもなく、また外部(CIA、ロシア、中国)からの扇動者によるものでもありません。そうではなく、裕福な者も貧しい者も、国民はことごとくこの腐敗した政権に嫌気がさしていたのです。それはちょうど1989年、ドイツベルリンの壁の崩壊時に酷似しています。その時、土星は山羊座(旧体制)にあって、 時代遅れの政治システムを暴き出しましたが、天王星(革新と突然の解決)によって、状況を根本的に変化させることとなりました。

何十年もの間、北アフリカ中東アラブ諸国は、偏狭で抑圧的な支配者の手中にありました。これらの独裁者たちは自身を解放者であると偽り、自分たちがいなければこの国は存続することができないのだと人々に言い聞かせてきました。アメリカをはじめとする最も力を持つ先進国は、程度の差こそあれ、その彼らを支持してきたのです。その腐敗した政権を支援し続けてきた第一の理由となるものは、総じて、石油です。

石油は冥王星的な資源です。それはまさに冥界の王(ハデス)の領域である地下から採掘され、また、長い変容のプロセス(生物の遺体から生じた有機物質)を経た結果として出来たものだからです。石油によって生まれたエネルギーは、近代化した世界を動かし、絶え間なく変容させ続け、そして、巨額なお金を生み出し、この恐るべき燃料の所有者たちはお金と権力を持つようになります。彼らは自分に逆らおうものなら誰でも殺し、破滅させることができるのです。石油は進歩とテクノロジーを支える力であるにも関わらず、人を肉体的にも道徳的にも毒してしまうものでもあるのです。これは冥王星的な事象について言えることであり、権力と変容は注意と尊意をもって扱われなくてはならず、さもなければ、お金と強欲が破滅へと導くことになるのです。

山羊座の冥王星は、ここまで触れて来た全ての事柄に、責任というテーマを加えるものとなります。アラブ諸国の大半の指導者や実業家たちは、これまで、明らかに利己的で無責任でした。しかしながら、このことは世間の人々全てに対して言えることだと思うのです。私たちはこの資源物質を不注意に使用し、開拓してきてしまったのです。全世界が石油によって物理的にも精神的にも汚染されてきてしまったと言っても過言ではないでしょう。メキシコ湾のことを思い出してみてください。

註)2010年メキシコ湾原油流出事故(wikipediaより)

アラブ諸国で今、起こっていることはテレビのリアリティ番組ではないのです。これら政治的な激変は、あらゆるタイプの政治体制に警告を発しているように思われます。ある政府は国民を虐げており、また別の政府は、カダフィ大佐ホスニ・ムバラク、またはチャベスといった独裁者たちと取引をし、友好関係を結んでいるのです。もちろん民主主義諸国は国民への石油の供給を確保するという政策を保証せねばならないことを私たちは知っているわけですが、冥王星的なやり取り(悪魔との取引)にはいつでも、否定的な結果が付随するものなのです。

 この出来事における他の占星術的要素といえば、独裁者たちが権力を掌握してきたその年数と、秩序、構造、そして革命(あるいは革新)といったことに関わる惑星の周期との一致です。ベン・アリーはチュニジアを23年間統治しましたが、それは正義や法律、発展を表すシンボルである木星の周期二周りと一致しています。ホスニ・ムバラクはエジプトを30年間支配してきましたが、今年が彼の大統領任期にとってのサターン・リターン(土星回帰)になる年でした。ムバラク政権は時代遅れで、官僚主義的で、抑圧的なものでした。カダフィの場合は、40年間権力を持ち続けており、これは天王星の周期と関わっています。    

このように、木星、土星、天王星といったそれぞれの惑星を社会的、政治的反応に当てはめてみることができます。チュニジアの革命は木星と関係があり、(周期が)一番速かったので、ほとんど血を流さずにすみました。エジプトはそれより時間を要したため、より多くの人々が死に、ムバラクはどうにかして権力に留まろうとしましたが、最終的には現実に直面しなくてはならず、国を出るはめになり、エジプト国民たちは、自分たちは民主主義国家に暮らすだけ十分に成熟しているのだとデモを行いました。デモが始まった時、土星は天秤座17度にあり、ムバラクは国外へ亡命しましたが、ここ数年は騒乱は収まらないことでしょう。

原文(英語)はコチラ
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by xavier_astro | 2011-04-02 00:00  

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