金星とロケット、愛と関係性 (1)

先月、BBC のウェブサイトで、金星の大気の状態を観測するために日本のロケットが打ち上げられたとことを知りました。日本が、九州の南の種子島に大きな宇宙センターを持っているとは知らなかったので、私はそのニュースに大変興味をそそられました。ロケットは、2010年5月21日金曜日の午前6時58分に打ち上げられました。打ち上げは当初、その週の別の曜日の予定でしたが、天候不良のため延期となったのです。金星は愛と美の女神と関係の深い惑星ですから、金星大気を分析しにやってくる探査機を、明るい朝の時間に受入れたかったのでしょう。そして、もちろん、それは金星と縁の深い金曜日でなければならなかったのです。

金星は、キレイな配列や整頓されたものを好みます。ロケット打ち上げのイベントチャートを見れば、どれほどキッチリと整っているか分かります。金星はアセンダント近くで月のサインの蟹座にありますが、これは打ち上げの時、明けの明星が水平線近くにあったということです。さらに水星は金星のサインである牡牛座にあり、まさにヴィーナスという女神が好む調和と相互関係がここにあります。そして知識、科学、技術とかかわり合っています。太陽もまた、最終度数(29°)ではありますが、金星が支配星である牡牛座のうちにあります。(金星は科学者たちに打ち上げを金曜日まで延期させましたが、それ以上遅らすことはなかったのです。なぜなら自分のテリトリーで事が進むことを望んだからです。)



私たちは、このイベントチャートを2つの側面から見る必要があります。1つはこの世界にとっての科学と天文学の歴史とその未来においての意義について、そしてもう1つは、こちらの方がより複雑な話ですが、日本にとっての意義についてという視点です。

まず、世界の視点からは、キーワードとなるのは「実験」と「コミュニケーション」です。探査機あかつきは、ヴィーナス・エクスプレスと呼ばれるヨーロッパの金星探査計画に参加することになっています。魚座にある木星と天王星が、このチャートで一番高いところに位置しています。このことは、予想外の結果が未来に起こるであろうことを示唆しています。特に、ここに来て天王星が牡羊座に入ったことで、天王星の1周期である84年をかけて、人類の新しい発展のサイクルが始まろうとしています。情報とヴィジョンに関して、私たち人類の脳の進化は、大いなる飛躍のステップを踏むことになるのではないでしょうか。ただし、すべては私たちが、この種族、人類の破壊的傾向を制御できている限りにおいて、実現の可能性がありましょう。チャートの7室にある山羊座の冥王星が、金星の真向かいにあることからこの傾向が分かります。

実際、このチャートの冥王星は、非常に強力です。金星とオポジションの位置にあり、さらに、水星、土星、そして天王星ともアスペクトを結んでおり、さらに重要なポイントは、金星の部屋であるパートナーシップと結婚の部屋7室に位置しているということです。冥王星のトランジットによって引き起こされるかもしれぬ大混乱を、金星がポジティブなやり方でバランスしようとしているように思えます。

私の印象では、人類は、強欲(自己中心的、軽率さという水星のダークな側面)や怠慢(過度な不摂生という木星のダークな側面)、あるいは、絶え間なく続く戦争(火星、冥王星)によって、自分たちの惑星を破壊し続けているので、新しい生存の可能性を開く必要があると直感的に感じており、最悪のシナリオには、自分たちのこの惑星から逃げ出すことすら含まれています。地球の今の状況は、生命絶滅の予兆かもしれません。

このあかつきプロジェクトの使命の1つは、金星の地表面の極度に高い温度を研究することにあります。その熱がこの愛の惑星の地殻上の鉛を融かすことができうるかを、天文学者たちは知りたがっており、最後には金星に海があった可能性と、その生命の可能性を探りますが、もしかしたらその反対に、まだこの惑星は進化の段階にあり、私たちの地球と、実はよく似ているのかもしれません。世界的な温暖化が人類に脅威を与える中で、科学者たちは、生命全般に関して起こりうる行く末を探究しようとしていますが、あるいは、金星がこの地球と双子的な惑星であるならば、未来の世代は地球から出て別の惑星に移り住むことになるのかもしれません。

まるでサイエンス・フィクションのように聞こえるかもしれませんが、現実に起こることかもしれません。いずれにせよ私たちが生きている間に見ることはないでしょう。それでもこの生存に対する不安の背後にある意味を理解していくことはできますし、それはイベントチャートにも反映されています。金星が秩序を必要とするのは、金星の役割が生命を維持することだからです。そこには調和や連携、均衡が必要とされ、これらすべては誘引の法則によって保たれています。一見、金星と冥王星は全く異なるものに思えるかもしれません。一方は美に関係し、もう一方は死と変容に関係していますが、実は相互に助け合うものであり、この2つの間にはある種の協力関係があるのです。
金星的な誘引力は、生殖や繁殖という冥王星の目的には必要不可欠なものです。無秩序で恐ろしいこの世にあっては、生命はサポートを得ることが容易ではないのです。

打上げ日時 2010年5月21日6時58分22秒 (JST)
打上げ場所 種子島宇宙センター
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JAXA宇宙航空研究開発機構 あかつき特設サイト
ウィキペディア あかつき(探査機)

原文(英語)はコチラ...
金星とロケット、愛と関係性 (2)はコチラ...
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by xavier_astro | 2010-07-02 00:00 | 占星術  

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