占星術における数と幾何学

初めて占星術のチャートにアプローチしようとする時、私たちは、何かの騒動か、迷宮にでも迷い込んだかのような気持ちにさえなります。
そこには多くのシンボルがあり、様々な角度を成し、点同士を縦横無尽に結ぶ線があって、多様な形を作り出しており、とても複雑に見えます。それは、あたかも象形文字のようです!
どのようにしたら、そこから意味を理解することができるのでしょうか?

これは逆説的な話でもあります。というのは、出生図(チャート)は、実は宇宙の調和を表しており、言ってみれば調和的な比率と割合を持って建てられた神聖な寺院のようなものだからです。
古代ギリシャの偉人ピタゴラスやプラトンは、動きや音楽、そして光は聖なる調和の自然な表れであると信じていました。もっと言えば、寺院や遺跡、聖堂そして後には教会も、宇宙の形やリズムを再現するために造られたものなのです。ですから、もし出生図が宇宙のイメージであると同時に、人間のイメージでもあるとするならば、私たち自身が寺院であるといえるのです。そして聖地の中では、何かが間違っているとか不適切だということは、一切ありえないのと同様に、出生図の中においても悪いことなど何一つ無いのです。私たちは曼荼羅と関わっているのであって、ただそれを理解すれば良いだけなのです。




伝統的な占星術の基本的な要素はとてもハッキリしていて、実際はそんなに多くはありません。ただ12のサインがあり12の部屋があり、10個の天体と 4つの元素、それに十二宮の円の中で、惑星同士がおり
なす基本的な角度(90度、120度、60度など)があるだけです。例えば火星が太陽と180度で、月が金星と90度の角度をなしている、、などです。

初心者の方は、全ての名前と全ての組み合わせの意味を覚えなくてはと考えて、圧倒されてしまいがちです。十二宮の基本の構成要素の組み合わせは無限にあります。ですが、これらの天体同士の接触(関係)や配置を理解し解釈するための秘密の鍵がありますので、ご紹介しましょう。出生図は統一体であり、全ての構成要素からなる全体像は完璧な秩序の中にあるということです。このことを忘れないでいて下さい。

この秩序は、1,2,3,4,6,12、というような基本的な数字からなり、この全てが調和と聖なる比率を表しています。これらの数字が12星座間の動きを(関係性)を明確に構成し、また描写しています。そして全ての幾何学的な図形は円の中で構成されているので、理解しやすくまた覚えやすいのです。

円は全体を表すイメージですから、出生図が示すのは数字の”1=ONE”であり、全体性の象徴なのです。全てのものはそこから発生し、あるいは、つくり出されるのです。
そこに動きがあることで、宇宙の中には、対立や葛藤(極性)というような動きもあるわけですが、この動きを司るのは、数字の”2”や、陰陽です。
12サインの内、6つは女性性(陰)を表し、そして6つは男性性(陽)を表します。そして全ての男性サインと女性サインは、常に中心を通る軸を通して180°の角度で向かい合っています。(チャートの円は360°であり、各々の軸は中心を通る円の直径を表します。)例えば、牡羊座はいつも天秤座と向かい合っていて、対立と補完、そして葛藤と融合という原理を表しています。

また昔より占星術には火、風、水、そして土の4つの元素があり、それぞれの元素が3つのサインを受け持ちます。(4x3=12)これは三宮"Triplicity"と呼ばれ、数字の”3”に関係しています。
この同じ元素の3つのサイン同士を結ぶとトライアングルの形になり、そのアスペクトはトラインと呼ばれる120°の角度です。この正三角形は結束と安定を表します。ですから、このアスペクトが出生図にある人は、この様な性質があるといえます。

数字の”4”は「クロス」(十字)と「スクエア」(四角)に関係します。この形はおなじみですね。
3x4=12の公式を逆(4x3)に考えたもので、2つの垂直に交わる180°の軸に関連します。
占星術の曼荼羅の中には3つのクロスまたはスクエアがあり、それぞれは4つのサインから成ります。これを4相宮"Quadruplicity"と言います。数字の”4”は、物質界やその動きに関係しています。例えば四季や、4つの方位方角、月の4つの位相などです。

最初のクロスは牡羊座、天秤座、蟹座、山羊座からなり、東西南北の4方向、そしてそれぞれの季節の始まりと関連していることから、「カーディナル(活動宮)」クロスと呼びます。
2番目のクロス(牡牛座、蠍座、獅子座、水瓶座)は、集中や凝縮、そして季節の真中に関連し、「フィックス(不動宮)」クロスと呼ばれます。
「ミュータブル(柔軟宮)」クロスが最後で、変化や移行、そして季節の終わりを表し、双子座、射手座、乙女座、そして魚座からなります。
それぞれのサインは属するクロスの特質を持っています。

これらの数字とそれに対応する幾何学図形を知ることで、宇宙とその人類の神秘に光を投げかけてみましょう。そしてそこに内在する調和を凝視することで、私たちの潜在性や人生における使命について、そして宇宙の動きの中にどのように参加していけるのか、その問いに対する揺るぐことのない、肯定的な理解のための地図を見つけることができるのです。


原文(英語)はコチラ
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by xavier_astro | 2009-08-02 00:00 | 占星術  

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