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オズの魔法使い その1

「オズの魔法使い」という作品の解釈については、これまでいろいろ語られてきました。ドロシーの魅惑的なオズの国への旅と、その旅路で出会うとても奇妙な友人や風変わりなキャラクターたちは、何世代にも渡って、アメリカ人に限らず世界中の子供、大人をも虜にしてきました。演劇や、映画、その続編、テレビ番組のために、数えきれないほど多くの脚色がなされ、それらの本や映画に対する様々な解釈が競いあうようになされています。

ライマン・フランク・ボームの描いたおとぎ話、「オズの魔法使い」は、1900年の出版以来、当時19世末におけるアメリカの政治的風刺や、人民主義的な世相を表す寓話として解釈され続けてきました。
この視点からすると、この物語の全ての登場人物を、現実の人々に言い換えることができます。
例えば、大魔法使い(オズの魔法使い)はグローヴァー・クリーヴランド大統領ですし、臆病ライオンは民主党の次期大統領候補です。かかしは農民で、ブリキ男は見放された工場労働者、そしてドロシーは善良なアメリカ市民でしょう。エメラルドの都はワシントンD.C.で、、、とさらに続きますが、この解釈の中で私が最も好きなのは、昨今の世界情勢にも当てはまるのですが、市民(マンチキン)を怖がらせる東の悪い魔女は銀行家ということになります。

原文(英語)はコチラ

by xavier_astro | 2009-06-25 00:00 | 映画  

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