火山!(1)

私たちは今まさに、非常に興味深い時期に生きているといえましょう。というのも、ありとあらゆる自然災害や歴史上の大惨事はいつの時代も人類を打ちのめしてきましたが、私たちのこの時代は、驚くべき危機的状況のぎりぎりのところに、私たちをずっと追いやり続けているのです。大崩壊する一歩手前の、全世界を脅かすような、時には人類滅亡の危機に関わるような不測の事態に直面させられますが、それでも、やがて人々の動揺は治まり、またいつしか物事は私たちのコントロール下に戻るようになるのです。

非常に短い期間に、私たちは経済不況や、豚インフルエンザのような免疫ができていない未知のウイルスによる新種の疾病を経験し、そして破壊的な地震災害地は増え続けています。中国の四川や上海、チリの地震と津波、そして最も新しいものでは、大西洋の真ん中のあんなにも遠く離れた国の火山の噴火による灰によって、幾千もの飛行機が足留めされ、ヨーロッパの多くの国が巻き込まれ、米国も何百万ドルもの損害を被りました。



アイスランドのエイヤフィヤトラヨークトル(Eyjafjallajokull)氷河の火山噴火は何千もの人々が外国の地で足留めされ、仕事や学校、そして家族の元へと戻ることに影響が出ました。この事態によって、どれ程の企業が影響を受けたでしょうか?渡航が出来なくなって、悲劇的な出来事がどれ程あったことでしょうか? 計り知れない損害がそこにあったのは確かです。その良し悪しに関わらず、その人生を左右されてしまった人が、おそらくはいたことでしょう。ある人がお金もなくて、遠く離れた国に置き去りにされている様を想像してみて下さい。その人はどうやってその状況を乗り越えたのでしょう?いつの日か、そんな人々の体験談を小説や記事で読むことになるのかもしれません。

トランジットの山羊座の冥王星とトランジットの土星(ちょうど天秤座と乙女座に境ある)がスクエアを形成していて、これは大量のエネルギーの蓄積を意味しています。冥王星は、純粋な変容を望みますが、山羊座と土星は、急激な変化を嫌う傾向があります。その結果、抑圧されたエネルギーは突発的に噴出するわけですが、この激しい反応や、惨事、災難によって引き起こされた状況でさえ、すぐにまた落着きを取り戻していくのです。あるいは一見してそのように思えます。アイスランドの火山の噴火は、太陽が牡羊座入りし、土星とオポジション、冥王星とスクエアを形成したまさにその時に始まったのです。

国の占星術的なサインを確定するのは安易なことではなく、古くからの文化が根付いている場合には特にそうでしょう。ですが、ここ最近に関して言うと、土星と冥王星のスクエアが起こっている、活動宮クロス(牡羊座、天秤座、蟹座、山羊座)下にある国々で危機状況が起きて来ているのです。米国は間違いなく蟹座です(7月4日生まれ)。中国は山羊座だと思います(毛沢東も山羊座でした)。メキシコは天秤座、そして何人かの占星術家はアイスランドは牡羊座だと言っています。いずれにせよ、これは、これらのトランジットのほんの序章に過ぎず、私たちには、まだまだこれから学ぶべきことがたくさん待ち構えています。

これまでの文章の中ではあまり言及をしてこなかった、一つの占星術的な見地があります。それは、これらの大規模な混乱と突然の非常事態の背景にある存在です。それは天王星(予測不能、突発性)の魚座(混乱)へのトランジット、それに加えて、水瓶座(予期せぬ再調整)の海王星(混乱)です。天王星は水瓶座の支配惑星であり、魚座は海王星が支配惑星です。これらには相互関係があり、ある意味で互いに活動を交換しあう、とでもいいましょうか。天王星も海王星もメディアに関係していますが、昨今のパニックと混乱状態の空気を世間に作り出すのに、いったいどれ程テレビやラジオ、インターネットや新聞がその役割を担ってきたのかを考えてもみてください。

灰と噴煙がアイスランドの土壌を覆い尽くし、巨大な雲が幾つもの国々へと拡がっていきました。マントル・プルームの構成物による、霧や灰、そして雲といったものは、明らかに混乱の象徴と言えます。風のサインである水瓶座は、地球的な呼吸作用であるプラナ(気)とも関係しています。解り易く言えば、この地球が、私たちと同じような呼吸する生物として、発展し、進化していくのふさわしい環境になるように関与しているのが、水瓶座だということです。最近、WHO(世界保健機関)は、火山の噴煙が呼吸器系に被害を引き起こす恐れがあるとの警告を発表しました。

そしてまた、多量のエネルギーが解放されたことで、多くの新しい可能性や、新しい見方や、社会的、経済的構造の根本からのポジティブな変化が起こりうるでしょう。経済の崩壊の話で言えば、例えば、政府であれ、財政界の権威であれ、一般人であれ、お金に対してますます用心深くなり、人によっては職を変えたり、あるいは人生の目的をすら変えるようなことが起きてきます。

アイスランドに関しては、アイスランド大統領の発言によると、皮肉な話ですが、今、大きな問題を引き起こしている火山はアイスランドの中でも小さい火山に過ぎず、過去の記録から鑑みて、大きな火山であるカトラ山が、もしこの近代において活動を始めたなら、世界中の航空路が少なくとも一年間は影響を受けることになるだろうと言うのです。
大統領の発言は少し大袈裟かもしれませんが、カトラ山やヘクラ山が中世の頃、「地獄の入り口」と名づけられたように、大規模な噴火がもし起きれば、全世界経済の崩壊を引き起こし、また、気候や動物の営みに壊滅的な影響を及ぼすことになりかねません。しかしながら、このより大きな脅威があるにもかかわらず、今や騒乱は治まり、飛行機は再び世界中を飛び回り、アイスランドやヨーロッパの日常生活は元に戻りつつあるのです。ともあれ、この火山の活動は、今後も時折航空路を脅かすものとなるでしょう。

ここで、大きなパターンが見えて来ました。以下の通りです。
1、大災害が起こり、崩壊と、多くの人々の命と物質的な資力(財産)が失われます。
2、その出来事によって、世界的な安全システムや、生活様式の全体が揺るがされていきます。
状況は悪化して行き、どんな形でのコントロールも間々ならないと言うような、先行きの暗い予測が、各権威によって立てられるでしょう。経済危機や、新型インフルエンザの時がそうでした。中国の地震では、人々が粗悪な住宅構造に対して訴えを起こした時、中国政府はその安定性を脅かされました。政治的変動の最中にあったチリでも、地震による影響は多大でした。空域が閉鎖されたことで、何百万もの世界中の旅行者がその影響を受けたことは、9.11の余波による、一時的な麻痺状態よりも、酷い事態となりました。そしてまたつい最近に始まったタイの政治社会の大変動も忘れてはいけません。空港はすでに麻痺状態で、財政源である観光産業を台無しにしています。
3、徐々に、それは比較的早くに、状況は安定していき、人々もそのことに慣れ、対策を講じ、状況に順応していきます。
4、ここが一番重要なことですが、日常生活の中で深い部分の変化が促されて、人々は今の自分の仕事や、健康や、自由や人生の意味というような存在するということについての、それまでとは違う側面より正しく認識できるようになります。そして権力やお金と言ったものは絶対的なものではなくなり、現実的価値は低くなります。つまりは、私たちの住まうこの世に対する考え方、関わり方、楽しみ方というものが変化し始めるということです。(次号に続く...)

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原文(英語)はコチラ...
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by xavier_astro | 2010-06-02 00:00 | 占星術  

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