おくりびと その1

何故、「おくりびと」?

初めて「おくりびと」の話を聞いた時、私は日本にいました。日本語がよくわからない私は、香港かまたはメキシコシティでの上映を待たなくてはなりませんでした。私の信頼する友人たちがとても夢中になってこの映画のことを話していたので、この映画を見るのを楽しみしていたのです。
彼らから映画のテーマと内容を聞いた時、アメリカのテレビシリーズの「シックス・フィート・アンダー」の日本語版のようなものかと思いました。ロスアンジェルスで葬儀屋を経営する家族のお話です。

その後、「おくりびと」はアカデミー賞授賞式で、最優秀外国語映画賞を受賞しました。日本の映画産業と私にとって嬉しい話、この映画を観られるチャンスが増えると、私は喜びました。そういうことで、次に香港に着くなり早々、「おくりびと」を観にブロードウェイ・シネマテックに駆けつけました。

最初の場面では大悟(本木雅弘)が納棺師(以来、新しい日本語を幾つか覚えました!) の儀式を演じていました。「おくりびと」はあのアメリカのテレビシリーズや、西洋式の死に対するあり方とはまったく違うものでした。大悟は葬儀でその催眠術的ともいえる優雅な所作を演じてゆきますが、それと対比して、唐突に面白おかしく描かれる、故人の性生活が遺族の前に曝されてしまう場面は、日本独特の美しさと悲しみの入り混ざった雰囲気を創りだしています。

原文(英語)はコチラ
[PR]

by xavier_astro | 2009-05-14 00:00 | 映画  

<< おくりびと おくりびと その2 >>